イミダゾールペプチドと抗酸化作用
イミダゾールペプチドと抗酸化作用
イミダゾールペプチドには、抗酸化作用があるといわれています。
抗酸化作用とは、簡単にいえば、体の酸化を抑える作用のことです。
酸化とは金属などが錆びてしまう状態のことをいいますが、
人間の体においても酸化は起こってしまうのです。
人間は、体内に酸素を取り入れて生きていますが、
その際に、必ず活性酸素をつくり出してしまいます。
活性酸素は、生きていれば、必ず体内に発生する物質です。
本来、活性酸素は適量ならば、細菌・ウイルスから体内を防衛してくれます。
しかし、ストレスや不規則な生活などで、
体内の活性酸素の量が増えすぎると細胞や内臓を傷つけます。
その結果、シミ、シワなどの老化や高血圧や動脈硬化、
ガン、糖尿病どの疾患の原因にもなります。
以下のような原因でも活性酸素は発生します。
・ 紫外線
・ 飲酒、喫煙
・ 車の排気ガス、ダイオキシン
・ 環境ホルモン
・ 殺虫剤、農薬、食品の防腐剤
・ 電磁波
・ 放射線
イミダゾールペプチドと抗酸化作用の対策
そのため、この活性酸素を抑える作用、つまり抗酸化作用が重要になるのです。
この活性酸素に対して、強力に作用するのがイミダゾールペプチドです。
イミダゾールペプチドを摂取すると、体内の細胞が酸化した時に増加する
8‐イソプロスタンという物質の増加が抑えられます。
また、活性酸素によって細胞が損傷を受けたときに上昇する
TGF‐βという物質の増加もイミダゾールペプチドによって抑えられます。
これにより、イミダゾールペプチドを摂取すると、
活性酸素による細胞の酸化や損傷を抑える効果や効能が期待できます。
また、活性酸素に影響は慢性的な疲労の原因にもなります。
とある実験において、イミダゾールペプチドを
4週間継続的に摂取してもらった後、エアロバイクを
1時間×4セットの合計4時間の運動をしてもらいました。
その結果、偽薬を摂取したグループに比べて、
明らかに、運動のパフォーマンスの低下率が低く、
また、運動後の疲労回復のスピードが速いことが分かりました。
つまり、イミダゾールペプチドを摂取すると、
活性酸素による運動パフォーマンスの低下を抑える効果や効能が期待できます。
(参考までに)
イミダゾールペプチド以外にも、抗酸化作用がある成分は以下のとおりです。
・アスタキサンチン
・ビタミンC
・ビタミンE
・カテキン
・酵素